2008年 06月 24日
PX-5600 PhotoPaper(G)のガマット
|
ColorSyncユーティリティーで、AdobeRGBとPX-5600 PhotoPaper(G)(エプソン写真用紙用プロファイル)の色域(ガマット)を比較してみました。
透明のワイヤーフレームがAdobeRGB、カラーのフレームがPX-5600 PhotoPaper(G)です。
ガマットを3Dで表示するのには何通りか方法があり、ColorSyncユーティリティーでは表示を切り替えられます。
左の列はLabで、右の列はYxyで表示してみました。
PX-5600 PhotoPaper(G)が、かなり広い色域を持っているのが分かります。
でも、プロセレクションブログの解説にあるように、「ほぼAdobeRGBと同等の色域」、と言ってしまうのはいかがなものでしょう?
そもそもモニタの色空間であるAdobeRGBと、プリンタの色空間という、性質の違うものが全く同じ形の色空間になるはずはありません。
でも色空間の形が同じにならないことは問題ではなく、それぞれのデバイスで視覚的に同じように感じられる色再現が出来ていれば良いのだと思います。
なので、PX-5600がAdobeRGBに含まれる色を、ほぼ印象を損なうことなく再現できる色空間を持っている、と言うのなら分かりますが、「ほぼAdobeRGBと同等」だとか「プリンタ各機種の基準色空間(≒AdobeRGB)」と書いてしまうのは、空間そのものが同じ形をしているかのような誤解を招くと思います。
さて、ガマットを見ると、PX-5600 PhotoPaper(G)は、だいぶAdobeRGBを越える色域も持っていることが分かります。
ですが、プロセレクションブログの解説にもありますが、データがICCプロファイルによって定義づけられている場合は、AdobeRGB、sRGBのデータは、その色域以上に伸張してマッピングされませんので、拡張された色域は使われないことになります。
そこで、プリンタが出せる最大の色空間(ただし、用紙による制限はあると思います。)を生かすマッピングをするのが、ダイレクトマネジメントだそうです。
マネジメントって言うから、カラーマネジメントの一種(まあ、広義にはそうですね)かと思っちゃいますけども、カメラマンのワークフローの中でのカラーマネジメントは、「デバイス間の色の近似」です。
でも、このダイレクトマネジメントは、プリンタだけの話です。
言ってみれば、プリンタのひとりよがりです。
せっかく広い色空間を持ち、鮮やかな色、深い色も出せるのだから、それを利用しようという考えは納得できます。
でも、いつ、誰が使うのか、疑問に思うのですが。
何度かチャートなどでダイレクトマネジメント、試してみました。
マクベスのチャートを撮影したものを、sRGB、AdobeRGBに展開しプリントしたのですが、sRGBのほうは飽和を避けるため彩度を落として展開しておいたにもかかわらず、AdobeRGBに展開したのとほぼ同じ色にプリントされました。
それ以外では、まだsRGBファイルをダイレクトマネジメントでプリントしていませんが、全体的に彩度が上がってプリントされるのは予想がつきます。
でも、AdobeRGBのファイルと同じような階調が得られるでしょうか?
テストしたのはチャートだったので、グラデーションはなく、ベタになっても問題ありません。
しかし、通常は階調があるわけですから、彩度が上がっても飽和するだけで、むしろ階調が損なわれるのではないでしょうか?
なのでこれまた
「[ICCプロファイルによるマネジメント]では、画像のソース色空間を越える色域はプリントで扱いませんが、[ダイレクトマネジメント]では、インクの色域を最大限に活かすことが重視されます。」
とダイレクトマネジメントするともっとイイ色が出るような書き方をされてますが、必ずしも良いとは言えないと思います。
なので、取りあえず、このダイレクトマネジメントの使い道が思い浮かばないのですが・・・・。
とは言うものの、プリンタの色域が広いことは、歓迎すべきだと思います。
そして、AdobeRGBだとその色域までしか使われず、インクの色域を最大限に活かすことが出来ないというならば、データの方をAdobeRGBよりも広い色空間に展開すれば良いと思います。
AdobeRGBより広い空間となると、WideGamutRGB、ProPhotoRGBなどが思い浮かびます。
ただ、やたら広い色空間にマッピングすると、逆にトーンジャンプを起こしやすくなるとされています。
なので、それら広い色空間にファイルを展開するときは16bitで、そしてプリントも16bitで出来た方が良いのではないでしょうか。
最新OS、最新アプリケーションには、16bitプリント機能が備わっているようです。
残念ながら私自身はまだその環境に到達していないので、試したことはありません。
でも、それらの環境の中では、プリンタの色空間も最大限生かせるのではないかと思います。
なので、狭い色空間にマッピングされたデータを広い色域に展開して「色がキレイになった」というのではなく、広い色域を生かせるような色空間を持ったデータが必要である、というのが本筋では無かろうかと、愚考いたします。
透明のワイヤーフレームがAdobeRGB、カラーのフレームがPX-5600 PhotoPaper(G)です。
ガマットを3Dで表示するのには何通りか方法があり、ColorSyncユーティリティーでは表示を切り替えられます。
左の列はLabで、右の列はYxyで表示してみました。

でも、プロセレクションブログの解説にあるように、「ほぼAdobeRGBと同等の色域」、と言ってしまうのはいかがなものでしょう?
そもそもモニタの色空間であるAdobeRGBと、プリンタの色空間という、性質の違うものが全く同じ形の色空間になるはずはありません。
でも色空間の形が同じにならないことは問題ではなく、それぞれのデバイスで視覚的に同じように感じられる色再現が出来ていれば良いのだと思います。
なので、PX-5600がAdobeRGBに含まれる色を、ほぼ印象を損なうことなく再現できる色空間を持っている、と言うのなら分かりますが、「ほぼAdobeRGBと同等」だとか「プリンタ各機種の基準色空間(≒AdobeRGB)」と書いてしまうのは、空間そのものが同じ形をしているかのような誤解を招くと思います。
さて、ガマットを見ると、PX-5600 PhotoPaper(G)は、だいぶAdobeRGBを越える色域も持っていることが分かります。
ですが、プロセレクションブログの解説にもありますが、データがICCプロファイルによって定義づけられている場合は、AdobeRGB、sRGBのデータは、その色域以上に伸張してマッピングされませんので、拡張された色域は使われないことになります。
そこで、プリンタが出せる最大の色空間(ただし、用紙による制限はあると思います。)を生かすマッピングをするのが、ダイレクトマネジメントだそうです。
マネジメントって言うから、カラーマネジメントの一種(まあ、広義にはそうですね)かと思っちゃいますけども、カメラマンのワークフローの中でのカラーマネジメントは、「デバイス間の色の近似」です。
でも、このダイレクトマネジメントは、プリンタだけの話です。
言ってみれば、プリンタのひとりよがりです。
せっかく広い色空間を持ち、鮮やかな色、深い色も出せるのだから、それを利用しようという考えは納得できます。
でも、いつ、誰が使うのか、疑問に思うのですが。
何度かチャートなどでダイレクトマネジメント、試してみました。
マクベスのチャートを撮影したものを、sRGB、AdobeRGBに展開しプリントしたのですが、sRGBのほうは飽和を避けるため彩度を落として展開しておいたにもかかわらず、AdobeRGBに展開したのとほぼ同じ色にプリントされました。
それ以外では、まだsRGBファイルをダイレクトマネジメントでプリントしていませんが、全体的に彩度が上がってプリントされるのは予想がつきます。
でも、AdobeRGBのファイルと同じような階調が得られるでしょうか?
テストしたのはチャートだったので、グラデーションはなく、ベタになっても問題ありません。
しかし、通常は階調があるわけですから、彩度が上がっても飽和するだけで、むしろ階調が損なわれるのではないでしょうか?
なのでこれまた
「[ICCプロファイルによるマネジメント]では、画像のソース色空間を越える色域はプリントで扱いませんが、[ダイレクトマネジメント]では、インクの色域を最大限に活かすことが重視されます。」
とダイレクトマネジメントするともっとイイ色が出るような書き方をされてますが、必ずしも良いとは言えないと思います。
なので、取りあえず、このダイレクトマネジメントの使い道が思い浮かばないのですが・・・・。
とは言うものの、プリンタの色域が広いことは、歓迎すべきだと思います。
そして、AdobeRGBだとその色域までしか使われず、インクの色域を最大限に活かすことが出来ないというならば、データの方をAdobeRGBよりも広い色空間に展開すれば良いと思います。
AdobeRGBより広い空間となると、WideGamutRGB、ProPhotoRGBなどが思い浮かびます。
ただ、やたら広い色空間にマッピングすると、逆にトーンジャンプを起こしやすくなるとされています。
なので、それら広い色空間にファイルを展開するときは16bitで、そしてプリントも16bitで出来た方が良いのではないでしょうか。
最新OS、最新アプリケーションには、16bitプリント機能が備わっているようです。
残念ながら私自身はまだその環境に到達していないので、試したことはありません。
でも、それらの環境の中では、プリンタの色空間も最大限生かせるのではないかと思います。
なので、狭い色空間にマッピングされたデータを広い色域に展開して「色がキレイになった」というのではなく、広い色域を生かせるような色空間を持ったデータが必要である、というのが本筋では無かろうかと、愚考いたします。
by yukinyaa04
| 2008-06-24 22:11


