2008年 02月 07日
「印刷入稿のための画像データ作成法」セミナー
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先日書きましたように、昨日PAGE2008へ行ったのは、日本写真家協会主催のセミナー「印刷入稿のための画像データ作成法」を聴講するためでした。
開始から少し遅れて会場にはいると、ほぼ満員。
ですが、その時、何の話をしていたかというと、PhaseOneの説明・・・・・。
事前案内に書かれていたか確認していなかったのですが、セミナーはDNP(大日本印刷)によって行われていました。
なんだよ〜、最初はセールスプロモーションかよ〜〜〜〜。
PhaseOneに続いて、CaptureOneの紹介・・・・・・。(‐_‐)
それがやっと終わったところで、本題の「印刷入稿のための画像データ作成法」のセミナーになりました。
その時配られたガイドブックのPDFが、ここからダウンロード出来ます。
内容は初級者向けですが、印刷会社側から見た、望ましいデジタル入稿データについて書かれています。
APAのものに比べれば、物足りない内容ですが、難しいことは追々勉強するとして、取りあえず概略を押さえておくにはいいかも知れません。
ま、要は、印刷会社が後工程で苦労しないようなデータをちょうだいね、ってことです。
聴講したカメラマンの中には、「なんだか言い方が高飛車で気に入らない。押しつけがましい。」と感じた人もいたようでいた。
ところでこのガイドブックのワークフローでは、RAWで撮ってAdobeRGBで展開し、TIFFで保存、というのを推奨していました。
なのに13ページのところで、
「デジカメで設定した色空間と、画像処理ソフトの色空間設定を合わせることが必要で、AdobeRGBで撮影したものを、sRGBに設定した画像処理ソフトで開くと、画像の色がsRGBの色空間に変換されてしまい、色が変わってしまう。
画像処理ソフトで画像を開く際には、撮影時デジタルカメラに設定した色空間で開くように。」
と書かれています。
ちょっとおかしいの分かりますか?
RAWで撮っていたら、撮影時の色空間がAdobeRGBで、RAW現像ソフトの作業用色空間がsRGBになっていても、全体的な色の外観は変わりません。
13ページのジェリービーンズの作例で示されるような彩度低下は起きません。
そもそも、RAWの場合はカメラ設定時の色空間は、RAW現像ソフトには引き継がれないと思うのですが。
RAWデータ自体、現像するまでは色空間が決まっておらず、sRGBにでもAdobeRGBにでもProPhotoRGBにでも展開できます。
私は現像時に色空間を決めているので、カメラの方は設定したことありません。
デフォルトのまま、sRGBになっています。
AdobeRGBにすると、ファイル名の先頭に_(アンダーバー)が付くのがいやなせいもあります。
RAWワークフローを推奨しながら、この記述はおかしいんじゃないの?と、突っ込み入れさせてただきました。
相変わらず、イヤミなワタクシです。(^_^;)
だから嫌われるのね。
その他全般的にはポイントを押さえているかな、と思いました。
ただ、ガイドブックの方は、だいぶ簡略化して書いてあるところが多く、やや説明不足です。
例えばまた例によって「モニタガンマはMacは1.8、Windowsは2.2」としか書かれていませんが、セミナーでは、Macが1.8を採用した背景まで説明していました。
セミナーでその所以まで説明しているのを聞いたのは初めてです。
ちょっと感心しました。
でも、「カラーマネジメント対応ソフト」を使えば、モニタガンマは1.8でも2.2でも同じという説明はありましたが、Macも2.2にしましょう、という話はなかったですね。
ま、印刷会社ですから、webは関係ないからですかね?
褒められるのは、今は当然になっているとは思いますが、カメラマン側での入稿データは、「CMYKに変換せずRGBのまま入稿する」という点ですね。
しかも、JapanColor2001とかJapanColor2003に変換したところで、許容範囲が広すぎて色が合わないと言っていました。
あと、ここへ来てついに、「モニタはAdobeRGB対応モニタを使う」と言い切っていました。
これ、去年だったらだいぶ反発を呼んだでしょうけど、広色域モニタが出そろってきたので、そこまで言えるようになったんだと思います。
それと、「色見本はいらない!」とも言ってました。
その時、会場がちょっとどよめいてましたね。
みなさん、自分がつけた色見本と本刷りが合わないという経験をお持ちなのかも知れません。
印刷会社も、一般的商業印刷よりも色域の広いインクジェットプリンタで出されたプリントの色見本は、有難くないようです。
インクジェットのようには出せないから、コンセンサスのトラブルを避けたいという意図でしょう。
でも、これに関しては、商業印刷側が、もっと色域を拡大すべき問題なので、現状では勝手な色見本を付けられても困ると言うことでしょうけど、将来的には商業印刷もそこまで出せるよう改良していくべき問題だと思います。
そのあたりが、「印刷屋からの押しつけ」を感じさせる部分であったかも知れません。
でも、「うちは大日本印刷さんと取引してますが、営業の方には『色見本を付けてください』って言われてるんですけど、おたくの社内コンセンサスはどうなってるんでしょうか」と質問なさった方がいて、笑えました。
私も日頃、納品に貼付するプリントに対して「色見本」という観点は持っていません。
「絵柄見本」だと思っています。
CMYKシミュレーションしたプルーフプリントを付けるのが、一番理にかなっていますが、シミュレーションと言っても、RGBからCMYKに「最適化」した変換をしてるわけではないので、気休め程度にしか過ぎないのではないでしょうか。
さて、「画像解像度は350ppi」という話も出てましたが、私は日頃、それもカメラマン側ではカンケーない話だと思っています。
現像設定、あるいは書き出し設定に、350dpiをセットするところがあるので、いちおうそうしていますが、重要なのは出力解像度ではなくて、ピクセル数です。
カメラマンが慣れている言葉で言えば、画素数です。
十分な画素数のあるデータを入稿すれば、出力に合わせた解像度に変更するのはプリプレス側の仕事です。
なのに「印刷用には350ppi、web用には72ppi」って解説しかしないから、「じゃ、今度の仕事はwebだから、解像度を72ppiにしとけばいいのか」とか、「メールで送る際には、72ppiにすれば軽くなるのか」と思ってる人が、い〜〜〜〜〜っぱいいます。
だからもう、その出力解像度を語るのはやめて欲しいんですけど。
私自身、初心者の頃すごく混乱して、この何通りにも使われる「解像度」という言葉で混乱しました。
是非これからは、ピクセルサイズや画素数で理解してもらうようにしたほうがいいと思います。
この「解像度350ppi」についても、質問が上がっていました。
「その計算で行くと、A4サイズの印刷物には、1200万画素のカメラが必要だが、日頃の仕事では、それ以上のサイズに引き伸ばさなければならなこともある。その際には、どれくらいまでの拡大率が容認できるとお考えか?」
それに対して、DNPの講師の人は
「まあ、せいぜい120%くらい・・・・200%はちょっとキツイかも・・・。変倍するときのソフトにもよりますが。」
という答でした。
う〜〜ん、120%・・・・・
そりゃ厳しくないすか?
で、はたと気がつく。
つまり、P45+買えってこと?
催眠商法か?
最後に質問なさった方に対するDNPさんの答が、けっこう極めつけでした。
質問者
「AdobeRGBでのワークフローを推奨しているが、現在DNPに入稿されるデータのうち、Adobeとsの比率はどれくらいか?」
DNP
「半々くらい。sRGBのうちの大半は、コンパクトカメラで撮られたデータ。」
ヲイヲイ・・・・・(ー_ーメ)
じゃ、DNPさんが、ばらつきがあって苦労してるって言う入稿データって、カメラマンが撮ったやつじゃないんじゃないの?
ちゃんちゃん。
ということで、カメラマン以外向けにやったほうがいいかも?なセミナーでした。
入稿データの半数がコンデジというのを聞いたreonさん、
「つまり仕事の半分はカメラマンじゃない人に取られちゃってるのね」
と思ったそうです。
なるほど・・・・・。
それが現実か・・・・・。
じゃ、カメラマン以外には、あまり知恵をつけないほうがいいか・・・・・
開始から少し遅れて会場にはいると、ほぼ満員。
ですが、その時、何の話をしていたかというと、PhaseOneの説明・・・・・。
事前案内に書かれていたか確認していなかったのですが、セミナーはDNP(大日本印刷)によって行われていました。
なんだよ〜、最初はセールスプロモーションかよ〜〜〜〜。
PhaseOneに続いて、CaptureOneの紹介・・・・・・。(‐_‐)
それがやっと終わったところで、本題の「印刷入稿のための画像データ作成法」のセミナーになりました。
その時配られたガイドブックのPDFが、ここからダウンロード出来ます。
内容は初級者向けですが、印刷会社側から見た、望ましいデジタル入稿データについて書かれています。
APAのものに比べれば、物足りない内容ですが、難しいことは追々勉強するとして、取りあえず概略を押さえておくにはいいかも知れません。
ま、要は、印刷会社が後工程で苦労しないようなデータをちょうだいね、ってことです。
聴講したカメラマンの中には、「なんだか言い方が高飛車で気に入らない。押しつけがましい。」と感じた人もいたようでいた。
ところでこのガイドブックのワークフローでは、RAWで撮ってAdobeRGBで展開し、TIFFで保存、というのを推奨していました。
なのに13ページのところで、
「デジカメで設定した色空間と、画像処理ソフトの色空間設定を合わせることが必要で、AdobeRGBで撮影したものを、sRGBに設定した画像処理ソフトで開くと、画像の色がsRGBの色空間に変換されてしまい、色が変わってしまう。
画像処理ソフトで画像を開く際には、撮影時デジタルカメラに設定した色空間で開くように。」
と書かれています。
ちょっとおかしいの分かりますか?
RAWで撮っていたら、撮影時の色空間がAdobeRGBで、RAW現像ソフトの作業用色空間がsRGBになっていても、全体的な色の外観は変わりません。
13ページのジェリービーンズの作例で示されるような彩度低下は起きません。
そもそも、RAWの場合はカメラ設定時の色空間は、RAW現像ソフトには引き継がれないと思うのですが。
RAWデータ自体、現像するまでは色空間が決まっておらず、sRGBにでもAdobeRGBにでもProPhotoRGBにでも展開できます。
私は現像時に色空間を決めているので、カメラの方は設定したことありません。
デフォルトのまま、sRGBになっています。
AdobeRGBにすると、ファイル名の先頭に_(アンダーバー)が付くのがいやなせいもあります。
RAWワークフローを推奨しながら、この記述はおかしいんじゃないの?と、突っ込み入れさせてただきました。
相変わらず、イヤミなワタクシです。(^_^;)
だから嫌われるのね。
その他全般的にはポイントを押さえているかな、と思いました。
ただ、ガイドブックの方は、だいぶ簡略化して書いてあるところが多く、やや説明不足です。
例えばまた例によって「モニタガンマはMacは1.8、Windowsは2.2」としか書かれていませんが、セミナーでは、Macが1.8を採用した背景まで説明していました。
セミナーでその所以まで説明しているのを聞いたのは初めてです。
ちょっと感心しました。
でも、「カラーマネジメント対応ソフト」を使えば、モニタガンマは1.8でも2.2でも同じという説明はありましたが、Macも2.2にしましょう、という話はなかったですね。
ま、印刷会社ですから、webは関係ないからですかね?
褒められるのは、今は当然になっているとは思いますが、カメラマン側での入稿データは、「CMYKに変換せずRGBのまま入稿する」という点ですね。
しかも、JapanColor2001とかJapanColor2003に変換したところで、許容範囲が広すぎて色が合わないと言っていました。
あと、ここへ来てついに、「モニタはAdobeRGB対応モニタを使う」と言い切っていました。
これ、去年だったらだいぶ反発を呼んだでしょうけど、広色域モニタが出そろってきたので、そこまで言えるようになったんだと思います。
それと、「色見本はいらない!」とも言ってました。
その時、会場がちょっとどよめいてましたね。
みなさん、自分がつけた色見本と本刷りが合わないという経験をお持ちなのかも知れません。
印刷会社も、一般的商業印刷よりも色域の広いインクジェットプリンタで出されたプリントの色見本は、有難くないようです。
インクジェットのようには出せないから、コンセンサスのトラブルを避けたいという意図でしょう。
でも、これに関しては、商業印刷側が、もっと色域を拡大すべき問題なので、現状では勝手な色見本を付けられても困ると言うことでしょうけど、将来的には商業印刷もそこまで出せるよう改良していくべき問題だと思います。
そのあたりが、「印刷屋からの押しつけ」を感じさせる部分であったかも知れません。
でも、「うちは大日本印刷さんと取引してますが、営業の方には『色見本を付けてください』って言われてるんですけど、おたくの社内コンセンサスはどうなってるんでしょうか」と質問なさった方がいて、笑えました。
私も日頃、納品に貼付するプリントに対して「色見本」という観点は持っていません。
「絵柄見本」だと思っています。
CMYKシミュレーションしたプルーフプリントを付けるのが、一番理にかなっていますが、シミュレーションと言っても、RGBからCMYKに「最適化」した変換をしてるわけではないので、気休め程度にしか過ぎないのではないでしょうか。
さて、「画像解像度は350ppi」という話も出てましたが、私は日頃、それもカメラマン側ではカンケーない話だと思っています。
現像設定、あるいは書き出し設定に、350dpiをセットするところがあるので、いちおうそうしていますが、重要なのは出力解像度ではなくて、ピクセル数です。
カメラマンが慣れている言葉で言えば、画素数です。
十分な画素数のあるデータを入稿すれば、出力に合わせた解像度に変更するのはプリプレス側の仕事です。
なのに「印刷用には350ppi、web用には72ppi」って解説しかしないから、「じゃ、今度の仕事はwebだから、解像度を72ppiにしとけばいいのか」とか、「メールで送る際には、72ppiにすれば軽くなるのか」と思ってる人が、い〜〜〜〜〜っぱいいます。
だからもう、その出力解像度を語るのはやめて欲しいんですけど。
私自身、初心者の頃すごく混乱して、この何通りにも使われる「解像度」という言葉で混乱しました。
是非これからは、ピクセルサイズや画素数で理解してもらうようにしたほうがいいと思います。
この「解像度350ppi」についても、質問が上がっていました。
「その計算で行くと、A4サイズの印刷物には、1200万画素のカメラが必要だが、日頃の仕事では、それ以上のサイズに引き伸ばさなければならなこともある。その際には、どれくらいまでの拡大率が容認できるとお考えか?」
それに対して、DNPの講師の人は
「まあ、せいぜい120%くらい・・・・200%はちょっとキツイかも・・・。変倍するときのソフトにもよりますが。」
という答でした。
う〜〜ん、120%・・・・・
そりゃ厳しくないすか?
で、はたと気がつく。
つまり、P45+買えってこと?
催眠商法か?
最後に質問なさった方に対するDNPさんの答が、けっこう極めつけでした。
質問者
「AdobeRGBでのワークフローを推奨しているが、現在DNPに入稿されるデータのうち、Adobeとsの比率はどれくらいか?」
DNP
「半々くらい。sRGBのうちの大半は、コンパクトカメラで撮られたデータ。」
ヲイヲイ・・・・・(ー_ーメ)
じゃ、DNPさんが、ばらつきがあって苦労してるって言う入稿データって、カメラマンが撮ったやつじゃないんじゃないの?
ちゃんちゃん。
ということで、カメラマン以外向けにやったほうがいいかも?なセミナーでした。
入稿データの半数がコンデジというのを聞いたreonさん、
「つまり仕事の半分はカメラマンじゃない人に取られちゃってるのね」
と思ったそうです。
なるほど・・・・・。
それが現実か・・・・・。
じゃ、カメラマン以外には、あまり知恵をつけないほうがいいか・・・・・
by yukinyaa04
| 2008-02-07 11:20


