CGのほうが良いと思った理由
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まず、ムラ補正がSXよりも追い込まれていることが、私としては大きなポイントです。
ほぼ全面で、ΔE3以内に追い込んでいるようです。(ΔE3はほとんど色の差を感じないくらいの色差です。)
今回SXを購入して一番気になったのが、輝度ムラ、色ムラでした。
SXもムラ補正されているようですが、こちらはΔE3よりも基準が緩いのだと思います。
ただこれは、私個人の許容範囲の問題も大きいので、SXでも十分と思う方もあるでしょう。
価格差を考えると、許せる範疇かも知れません。
ですが、ムラが気になるヲタッキーな人と、写真家だったらCGのほうがお勧めだと思います。
ワタシ、CGに関してはトラウマがあったので、「CGと言えども」「CGなんて鰯の頭」と思っていたのですが、デジタルユニフォミティ補正回路が搭載されてからのCGシリーズは、それ以前のCGよりだいぶ良くなったのではないかと思います。
調整技術が更に良くなったのか、パネルの質が向上したのか分かりませんが、私の見たCG243Wは気になるようなムラは感じられませんでした。
それと第2にColorNavigatorの機能が優れていることです。
プロファイルの検証ができることに、特に惹かれました。
i1 Matchには、作成プロファイルの検証機能はありません。(Monaco OPTIXにはありましたが・・・)
プロファイル作成においてもi1 Matchよりパッチ数が多いようで、精度の高いプロファイルが出来ているのではないかと思います。
私の SX+i1 Pro測定器+i1 Match では、キャリブレーションしてもグレーの段階スケールを表示させると、かなり色浮きが認められます。
CGと違って階調補正が追い込まれていないせいもありますが、i1 Matchのソフトの限界もあるのではないだろうかと思います。(想像です。)
パネルに関しては、IPSだから良くなったかどうかは、自分一人で使っている分には、それ以前のVAと大差ないと思います。
電塾では、CG243Wと比較のためにCG241Wが置かれていましたが、正面から見る限り視野角の違い、色度変位の違いは感じませんでしたし、斜めから見ても気になるほど違うとは思いませんでした。
むしろ私としては、CG241Wの見え方の方が好みに合っていましたし、発色もCG241Wのほうが良いとする人が多かったです。
ただこれは2台並べて比較しているので、微妙な違いまで認識出来たということで、片方ずつ間をおいて見せられたら、「同じ」と判断するかも知れません。
IPS、VAは、パネルの駆動方式の違いを表しているだけで、総合的な善し悪しは駆動方式だけでは決められないなと感じました。
VAでも色度変位の少ないパネルもあるし、IPSだからといって色度変位がまったくないわけではない、ということのようです。
ユーザとしては、「見てみないと分からない」というのがジレンマですが、液晶モニタってそういうものと思うしかないでしょう。
でもチェックするにも量販店の店頭では不可能ですし、難しいですね。(って、私はまるで見ないで買っちゃったんですけどね・・・・(^_^;)論外?)
さて、下のコメントで、FireFoxなら広色域モニタでもwebの色がデーハーになるのを避けることが出来るのを教えてもらったのですが、CG243WではsRGBモードでも色温度、ガンマの変更が出来るそうで、それだったらモード切替で対応できそうです。
残念ながらSXでは、sRGBモードは色温度固定です。
ま〜、FireFoxをカスタマイズして見るのが、今のところ広色域モニタでwebを見るのに一番適しているのでしょうね。
なかっぱさんが教えて下さった通り、「HTMLあるいはCSSで指定するカラーコードに対する色」にもFireFoxの機能は働くようですし、これなら表示も目に痛くなくなりますね。