引き続きPhotomatix Pro 3.0 体験版を試用
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まずはトーンマッピングの微調整無し。
でも、あとで考えてみたら、Lightroom to Photoshopのように、Lightroomで現像した結果を読み込むわけではないと思うので、Photomatixに読む込む前に、現像設定を整えておく必要はないのでは?と思いました。
これは、TIFFやJPEGに展開してから読む込む場合の話ではないでしょうか?
Photomatixには、Lightroomのグリッド表示からドラッグしましたので、Photoshopにドラッグする場合もそうですが、現像設定は付加されていないと思います。
さて、トーンマッピング設定を少しいじったのがこちら。
「細部強調」で処理。
確かにPhotoshopの「HDRに統合」の「ローカル割り付け」よりも調整がしやすいように思いますが、「細部強調」では中間調のコントラストを上げたいと思っても、なんだか思うようにいきませんでした。
「強さ」というのがコントラスト調整のようでしたが、逆にデフォルトの70から下げてしまいました。
ガンマの数値を上げると暗くなるし、マイクロコントラストは中間調に効いているようですが、あまり強くないようです。
トーンマッピングは、「細部強調」「トーン圧縮」いずれの方法でも、この画像に対してはそれだけでオッケーとはいかないように思います。
トーンマッピングして別名保存した後、別アプリで再調整が必要だと思います。
次に「露出合成」したものを。
ハイライトが飛び気味かな〜と思いましたが、元画像のハイライトがそもそも飽和してるので、元画像からのバランスからしたら、こんな感じかも知れません。
でも、全体のコントラストが低いので、保存してからLightroomで調整しました。
これだったら、元の眠いままの方が自然かも・・・・。
やり直し。
バランスはこちらのほうが自然ではないかと思います。
さて、私が気にしてるのは、画面内に動くものがあった場合のダブりなのですが、Photomatixは軽減処理が出来るとは言うものの、風景写真では草木は必ずダブると思います。
これは一番アンダーだった画像のシャドウを起こしたもの。
全体画像はこんな感じ。
こちらは一番暗い画像と一番明るい画像をレイヤーで重ね、空をマスクして合成したもの。
調整レイヤーで明るさも調整してます。
全体の調子は、空が落ちすぎでちょっと非現実的ですが、私の好みとしてはこんな感じです。
空の部分はもう少しコントラストが低くても良いですね。
これくらいかなあ?
いずれの方法にしても、微調整は必要なのではないかと思いますが、今日のこのファイルからだけでアレコレ言うのは早計ですね。
まず今日の作例では、もう一段アンダーな画像が欲しかったところです。
Photomatixに関しては、holmeswanさんが言うとおり、「HDR」よりも「露出合成」のほうが良さそうです。
HDRだと、どうしても中間調がフラットになってしまう気がします。
昨日も述べましたが、写真表現に必要なダイナミックレンジはハイライトからシャドウまでのリニアなカーブではなく、中間調は立っていて、ハイライトとシャドウは緩やかに寝ているカーブだと思います。
HDRの場合は、シャドウからハイライトまで平均化して均等に並べてしまったような感じで、その結果メリハリがなくなってしまいます。
モノクロプリントで言えば、号数の低い印画紙にプリントしたような感じです。
PhotoshopにHDRが搭載されたとき、早速試しましたけど、なんかコレは写真向けではないような気がしました。
そもそもが別の用途のために開発されたとか?(詳しく知りません。)
なので、写真表現としては、従来どおりの足りない部分を補う、ハイライトとシャドウをリカバーするという方法の方が、自然な絵を作れるのではないかと思います。