カラーテストの補足です。
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トキスターライトに使われていたのは、東芝の三波長型ENタイプの蛍光灯でしたが、ストロボ光と比較すれば分光特性は異なるでしょう。
そのため、単にグレーをRGB等値にしてバランスを取っても、ほかのカラーは一致しません。
こないだのテストで考察を避けたのは、どちらの発色がチャートの現物に近いのか、検証していないためであります。
この場合、光質の優劣を論じるより、では同じような色を得るにはどうしたら良いかということを考えた方が良いと思います。
そこで思いついたのが、DNG Profile EditorとCamera Raw、Lightroomで使えるCamera Profileです。
Camera Profileによるキャリブレーションは、プロファイル作成時の光源下でしか当てはまらないとされています。
でも逆に言うと、光源ごとのプロファイルを作成しておき、現像時に切り替えて使えば、発色の修整が少なくて済むのではないかと思います。
DNG Profile Editorはマクベスチャートの画像から、簡単にプロファイルを作成することができます。
その精度についてはまだ検証していませんが、活用できそうな機能だと感じています。
i1でデジカメプロファイルを作る場合は、もっとパッチ数の多いチャートを使うようになっていますが、そこまでの精度は得られないにしろ、大雑把な修整でも出来れば、それに越したことはないのではないかと思います。
こないだのテストでは、片光でチャートを撮っているので、プロファイル作成には向きません。
でもDNG Profile Editor使ったら、変わるかどうか、やってみることにします。
まず、昨日の記事で上げたチャートの色ですが、Lightroomで当てはめた、Camera Neutral beta2のせいで、違いの大きい発色なっていたのかな〜と思いました。
これはCamera Neutral beta2をあてがった、ベグライト(上)とストロボ(下)の結果です。
(以下ファイルの並びは同じです。)
Adobe Standard beta2に変えたら、もう少し差が少なくなるような気がしてやってみました。
そこで、DNG Profile Editorでそれぞれのプロファイルを作り、それを当てはめたのが次です。
ちなみにこないだは新藤さん所有のマクベスチャートを使いましたが、私が持っているチャートをi1で測色し、Lab値から作ったファイルはこんなカラーです。
これらの試験は、数値を見ていません。
モニタの見た目だけで判断しています。
グレー部分の追い込みによるホワイトバランスも完璧ではありません。
なので正確ではありません。
ただ、DNG Profile Editorを使えば、使わないより色の追い込みが楽になるのではないか?という気がします。
精度の高いカメラプロファイルを作るには、マクベスの24パッチでは色数が少なすぎるでしょう。
でも、アバウトに近似させるのにはこれでもけっこう役に立つように思います。
いずれチャートをきちんとした光源下で撮影し、もう少し検証をしてみたいと思っています。
24色のパッチだけ合っているように見えても、現実の画像に当てはめると色転びやトーンジャンプが起きる可能性もあるかも知れませんし。