昨日の続きですが・・・・
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私の質問の内容は、白黒変換してあるRGB画像(昨日の作例ではAdobeRGB)をPX-5500でプリントする際に、「カラー」で刷るより「モノクロ写真」モードを使った方が、グレーバランスが良いのではないか?というものでした。
昨日の講習では、エプソンの方のお話では、Photoshopでの色変換はせず、エプソンのドライバで、ドキュメントのRGBスペースに合った色変換方法を選ぶのがお勧めということでした。
モノクロ写真ドライバを使うと、モニタとは結果が一致しなくなるから、せっかくモニタを見ながら追い込んできたのなら、「カラー」モードのまま、エプソンのドライバにまかせたカラマネをしたほうが良いよ、という趣旨だったと思います。
具体的に言うと、ファイルがsRGBなら「エプソン基準色(sRGB)」、AdobeRGBなら「AdobeRGB」を選ぶということです。
(話逸れますが、PX-5500ドライバの色補正方法:AdobeRGBは、ブルーのマッピングがちょっとおかしくない?と私は思ってます。)
私はこの方法でモノクロをプリントしたことがありませんでした。
私はカラーの場合はいつも、Photoshopでプリンタプロファイルを指定し色変換させていました。
(PX-5500は、EPSONColorBaseを使ってキャリブレーションしてありますので、純正紙を使う場合は、メーカープロファイルを使っています。)
でも、モノクロ(プロファイルがRGBのままでも、Gray Gamma 2.2のようなグレースケールの場合でも)をその方法でプリントすると、階調の所々でグレーに色転びが発生するのです。
これはプリンタが黒やグレーインク以外のカラーインクも使用しているせいですが、おそらくは、グレースケール画像でも変換したときにグレースケールからずれてマッピングされるからなのではないかと想像します。
その変換にはCMMが影響するので、Photoshop(ACE:アドビカラーエンジン)で変換した場合と、エプソンドライバが変換した場合では、結果が違うであろう事は予想できます。
で、ここで昨日はエプソンの方から、「Photoshopで色変換する場合に、カラー設定の作業用スペースのグレーのところが、Dot Gain 15%になってませんか?(モノクロを刷る場合は)Gray Gamma 2.2にしておかないといけません」というようなお話を頂きました。
そして変換オプションのマッチング方法は「相対的」にしておくのが良い、という話だったと思います。
昨日は、意外なところを指摘されたので、あ〜そうか、カラー設定が関係してるのか、と思ってしまいましたが・・・・・・・・。
今朝気がついたのですが、Photoshopで色変換してプリントする場合、プリントダイアログで選ぶのはプリンタプロファイルです。
つまり、ドキュメントのカラースペースからプリンタプロファイルのカラースペースに変換されるわけでして、その際には、作業用色空間は関係がありません。
「校正」を使って作業用色空間に変換し、Gray Gamma 2.2になったとき、階調がどう変化するかをシミュレーションするのなら話は分かりますが、モノクロをプリントするときは、作業用色空間で設定されたグレーに変換するわけではないと思います。
ということで、ちょっと納得いかない説明だったのですが、話の後半、変換オプションが影響しているのであろうというのに気がついたのは役に立ちました。
ACE以外のCMMを使ってプリントできるアプリは、いくつか持っています。
それらのアプリで、同じプリンタプロファイルで変換してプリントしてみれば、それぞれのCMMの違いが分かるでしょう。
果たして、ACEと違う結果が出るでしょうか?
とは言うものの、モノクロプリントの場合は、私は「モノクロ写真」ドライバに一目置きます。
モニタと合わないのは、データの方を補正して、あとは脳内変換で合わせるということで。(^_^;)
プリンタのカラー調整ダイアログで追い込めるなら、そちらでも良いですが、データのトーンカーブを調整するやり方でも悪くないと思います。
ただその場合は、1枚ごとにテストプリントを出して、補正量を調整しないといけないので、用紙を消耗する覚悟が必要ですが。
Spyder3Printのモノクロターゲットのマージというのも気になるなあ・・・・。
あとは、やっぱ、カラーインクを使わないプリントかな・・・・・。