Lightroom1.1のcatalogとは
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キャプチャを載せて解説したほうが分かりやすいと思いますが、気力がない(笑)ので、文章だけにします。
間違いがあるかも知れませんが、ご容赦下さい。
ご指摘いただけると幸甚です。
まず、catalog(たぶん、訳されないでこのまま「カタログ」と呼称されるような気がするので、以下、カタログ、と書きます)とは、今まで「ライブラリ」と言っていたものの名称変更のようです。
そのカタログは、ライブラリモジュールのことではなくて、「データベースファイルやプレビューキャッシュがあるフォルダ」を意味します。
デフォルトでは、ピクチャフォルダの中に出来る、Lightroomフォルダがそれです。
このフォルダは、任意の名称に変更したり、他の場所に移動したりも出来ます。
また、ファイルを読み込む際に、新規に作成することも出来ます。
Lightroom1.0では、データベースを一括ではなく、プロジェクトごとに管理したい場合、最初の読み込み時にライブラリを新規作成する必要がありました。
そして、ライブラリを切り替えるには、起動時にオプションキーを押しながら起動し(あるいは環境設定で起動時にセレクトするようにも設定できる)、開きたいライブラリフォルダの中のデータベースファイルを指定するという作業を行っていました。
こうしてライブラリはいくつでも作成することが出来るのですが、複数のライブラリをひとつにまとめたり、ひとつのライブラリから一部を切り出したりすることは出来ませんでした。
それらが、「カタログ」という名称変更とともに出来るようになったということのようです。
まず、既存のライブラリを、1.1で開くと、今までLightroom Database.lrdbという拡張子のデータベースファイルが、Lightroom Database.lrcatに変わります。
開いた状態は、従来と変わりませんが、1.1で読み込めるようにするには、このアップデートが必要なようです。
既存のカタログ(ライブラリ)を開くには、ファイルメニューから「カタログを開く」を選ぶと、カタログ(ライブラリ)を選択するダイアログが出ます。
既にライブラリが複数有り、これらのデータベースをカタログにアップデートしていくと、ファイルメニューの「最近開いた項目」にカタログ名が累積されていきます。
このリストの中から、開きたいカタログを選んで切り替えることが出来るようになりました。
ただし、まだ1.1でも、開けるカタログは1つだけなので、カタログを選び直すとLightroomが再起動します。
つまり、メニューから選んで起動し直すことが出来るようになったものの、以前の、一度終了してオプションキーを押して起動し、選び直すのと変わりはありません。
ですが新機能は、これら別に作成されたデータベースファイルを統合することが出来るようになりました。
別にしておきたかったから、別のライブラリにしたんだ、という場合は、あまり統合の意味はないでしょう。
でも、別にしてしまったけど、一元管理したい、という時には便利です。
カタログの統合は、ファイルメニューの「カタログから読み込み」で行います。
統合したいカタログファイルを指定すると、そのカタログに含まれるファイルをどのように扱うかのダイアログが出ます。
プレビューも出るので、あらたにそこでセレクトしなおすことも出来ます。
そうして読み込みを実行すると、読み込んだ先のライブラリモジュールのフォルダパネルに追加され、プレビューデータが表示されます。
元データは、元の場所のままでも大丈夫ですし、移動させたい場合は、パスを回復させてやれば大丈夫です。(自動的に修復されるかも?)
あるいは、新たな場所にコピーすることもできます。
このカタログの統合は、当然ですが、プレビューキャッシュも統合されます。
従って、統合後にすぐに拡大しても、以前にキャッシュが出来ていれば、すぐに大きく開くと思います。
例えば、出張先でノートパソコンにその日の仕事のカタログを作成した場合、そのカタログをデスクトップパソコンに読み込ませれば、キャッシュのリビルドを待たずに、すぐに作業の続きを開始できると思います。
実データも、別の場所にコピーする設定が出来るので、同時にノートパソコンからストレージにコピーし、あらたなパスが作られると思います。
(未検証ですが。)
データベースと、キャッシュが統合されるので、カタログフォルダの容量が増えます。
統合済みの方のカタログフォルダは、元のまま残っているようなので、必要がなければ削除したほうが良いでしょう。
話が少し逸れますが、カタログフォルダの中にあるファイルのうち、容量が大きいのは、Lightroom Database Previews.lrdataというプレビューキャッシュです。
Lightroom Database.lrcatのほうは、現像パラメータやレーティングなどを、XMPに書き出す設定にしておけば、容量を抑えられます。
プレビューキャッシュは、1枚のファイルに対し、何種類かの大きさのキャッシュを作っているようで、その中でも1:1表示用のキャッシュが一番大きく重いようです。
なので、読み込んだファイルすべてに、1:1プレビューを作って保存しいくと、カタログフォルダの容量がどんどん肥大化していきます。
カタログフォルダを、デフォルトの場所(ユーザー>ピクチャフォルダ)に置いている場合は、オリジナルデータは参照読み込みにして別ボリュームに置いてあっても、いつかはディスク容量を圧迫する原因になりますので、ご注意下さい。
そうならないように、1:1プレビューを一定期間で削除する設定が、環境設定にあります。
デフォルトで何日ごとになっていたか忘れましたが、削除する設定になっていたと思います。
削除しない設定にも出来ます。
時間が経ってから開いた場合でも、キャッシュのリビルドを待たずにすぐ拡大したいと言う場合は、削除しない方が良いでしょう。
ただしその場合は、カタログフォルダを置くボリュームに十分空き容量があったほうが良いと思います。
1:1プレビューは、ライブラリモジュールのライブラリメニュー>プレビューから手動で削除することも出来ます。
さて本題に戻りまして、
カタログは統合できるだけでなく、分離して書き出せるようにもなりました。
プロジェクトが終わったものについては、別のボリュームにカタログとして書き出すとか、全体の管理枚数が増えてきたので分散させる、などの使い方が出来ます。
例えば、A,B,Cというプロジェクトがあって、当初はそれらをひとつのカタログで管理していたものを、Aだけ別のカタログに書き出せるということです。
Lightroom1.0では、ライブラリの分割は出来なかったので、その点の改善策だと思います。
終わったプロジェクトは別のカタログとして書き出し、メインのカタログから削除(データベースとプレビューキャッシュの削除)することによって、カタログフォルダが肥大化するのを避けることが出来ます。
必要のないデータベースを少なくすることによって、Lightroomの起動も速くなります。
書き出しは、同じくファイルメニューから「カタログの書き出し」で行います。
書き出すファイルは、フォルダパネルでフォルダ単位でセレクトも出来ますし、ファイルをセレクトしてファイル単位でも出来るようです。
書き出しダイアログでは、書き出すカタログフォルダの名前と場所を指定します。
そのダイアログには、3つのチェック項目があります。
Export selected photos onlyにチェックを入れると、ライブラリモジュール、あるいはフィルムストリップで選択したファイルだけが書き出されます。
Export negative filesにチェックを入れると、元データも一緒にコピーされます。
別ボリュームにアーカイブとして書き出すときには、良いのではないでしょうか?
チェックを入れない場合は、データベースファイルのみコピーされるのだと思います。
従って、オリジナルデータを別に移動したりした場合は、書き出したカタログを起動した際には、パスを見直す必要があるかも知れません。
Including available previewsにチェックが入っていると、すでに作られているプレビューキャッシュもコピーされます。
書き出したカタログを再利用することがある場合は、プレビューも保存しておいた方が再表示にストレスがないですが、再利用の可能性が低い場合、プレビューを捨ててしまってアーカイブの容量をセーブするという考え方も出来ます。
もし再利用することがあったら、その時リビルドすれば良いわけで、速いマシンを使っていれば、リビルドのストレスもそれ程ではないと思います。
デフォルトでは、Export negative filesとIncluding available previewsには、チェックが入っているようです。
テストで同じボリューム内に書き出しをしてみたのですが、元データのコピーが出来上がっていて、容量を圧迫してしまいました。(笑
アーカイブにするなら、別ボリュームに書き出して、その後カタログから削除するという作業になると思います。
まだ、理解が完全ではないのですが、おおまかなところでは、このように仕様が加わったということだと思います。
間違いあったらご指摘下さい。
こちらの記事は、日本語版アップデータが出たら、学習帳にキャプチャ入りで書き直します。
英語の読める方は、ここに詳しく出ています。
私もその記事を参考にしました。(分からないところは、はしょりましたが・・・(^_^;))